みなさんはエレベーターに乗っている時、
「ロープが切れたりしないのかな?」と不安になったことはありませんか。
実はエレベーターに使われているロープは、一般的に約10年で交換の時期がやってきます。
つまり10年はしっかり持つように設計されている、相当頑丈なものなんです。
そんな頑丈なロープ、実際に切ってみたらどうなるのでしょうか?
今回は、リニューアル工事のタイミングで撤去したロープを使って実験してみましょう!
まずはペンチで挑戦
ロープを手に取り、普通のペンチで切ってみようと思います✂️
……が、全然歯が立ちません。
見た目は細い線が束になっているように見えるのに、想像以上に頑丈。
これが何百キロものカゴを支えていると思うと納得です。
専用工具「ワイヤーロープカッター」
そこで登場するのがワイヤーロープカッター。
一見すると大きなはさみのようですが、ちょっと仕組みが特殊です。
丸い穴にロープを通して取っ手をギコギコ動かすと、刃が押し上がっていくんです!
中には油が入っており、その圧力で刃が少しずつ押し上げられていきます。
つまり、ギコギコ動かすのが「ポンプ」の役割を果たしているんですね
いざ、切断!
実際にロープをカッターにセットして切ってみます。
・・・切れました!👀
普段は滅多に見ることのない瞬間なので、ちょっと感動です。
もう少し近くでみてみよう
「ギコギコ……ミシミシ……」と音がしています。
力を込め続けると・・・
切れました!!
ロープの断面は?
切ったロープの断面を観察すると、細いワイヤーが何本も束になって、それをさらにより合わせている構造がよくわかります。
一本一本はとても細いけれど、集まると強靭なロープになる――まさに「集合の力」ですね✨
まとめ
今回の実験でわかったのは、
エレベーターのロープは 普通の工具では切れないほど頑丈だということ。
専用の油圧式カッターを使わなければ切断できないくらい強い構造になっています。
だからこそ、私たちは安心してエレベーターに乗ることができるのです。
