みなさんはエレベーターがどのように昇降しているのか知っていますか?

実はエレベーターの駆動方法は1つじゃないんです。
今回はエレベーターがどうやって動いているのか、どんな駆動方式があるのかご紹介しましょう。
ロープ式エレベーター

まず最初にご紹介するのはロープ式エレベーターです。
現在国内にあるエレベーターの中で、最も多いのが「トラクション式」という駆動方式です。
みなさんが乗り込むところ(以下、カゴ)とつり合いおもりをロープで繋ぎ、屋上の機械室にある巻上機で動かしています。
カゴが上がるとおもりが下がり、おもりが上がるとカゴが下がります。
つるべのように動いているというわけです。






こちらが巻上機です👇

片方のロープにはカゴ、もう片方につり合いおもりがついているんです。


油圧式エレベーター

続いてご紹介するのは油圧式エレベーターです。
油圧式という文字の通り、油の力でカゴを押し上げます。
機械室は1階や地下にあります。機械室内にある油圧タンクには油がたっぷり入っています。

油圧タンクには電動ポンプが繋がっており、ポンプで油に圧力を加えます。

すると、シリンダーとよばれる筒からプランジャーと呼ばれる棒が押し上げられて出てきます。

プランジャーの頭頂部には綱車がついており、ロープがかかっています。

そのロープが持ち上げられることで、ロープに取り付けられたカゴが上がるというしくみなんです。

巻胴式エレベーター

続いて巻胴式エレベーターです。
ロープ式エレベーターの一種で、ロープを巻き取ってカゴを昇降させます。

この大きな芯にロープを巻き取るとカゴが上がり、ロープを送り出すとカゴが下がっていきます。

ルームレスエレベーター

最後にご紹介するのはルームレスエレベーターです。
駆動方法は始めにご紹介したロープ式エレベーターの「トラクション式」に分類されますが、大きな違いは「機械室が無い」という点です。

エレベーターは、カゴを昇降させる空間(塔)とは別途に、巻上機や制御盤を設置するための空間(機械室)が必要です。
この機械室は十分な広さが必要なので、エレベーターを設置したくても機械室を設ける空間が無い!💦となればエレベーターの設置を諦めるしかありませんでした😔

そんな悩みを解決すべく開発されたのがルームレスエレベーターです。
巻上機や制御盤を小型化・薄型化し、塔内に入れ込んだのです。

この革新的な開発のおかげでスペースを取らずにエレベーターを設置することが可能になり、ルームレスエレベーターは今やエレベーターの主流となりました。

まとめ
以上、エレベーターの駆動方式をご紹介しました。
現在国内で利用されているエレベーターは、主にロープ式と油圧式に分類されます。
そこから更に以下のように種類分けすることができます。

みなさんがよく利用するエレベーターがどんな駆動方式で動いているのか、調べてみると面白いかもしれませんね!




