エレベーターを使っていると「これってどうなってるの?」と気になること、ありませんか?
今回は、皆さんからよくいただく質問にまとめてお答えしていきます。
ちょっとした雑学から法律まで、知っているとちょっと自慢できるエレベーター知識を集めました!
みんなの疑問に回答!!エレベーター質問コーナー
カゴと乗り場の隙間
ゴムのようなものでカゴと乗り場の隙間をなくす対策をしていても、切り欠き部分がある。切り欠き部分はなぜ必要?
乗り場扉には「ロック装置」が付いています。この装置が出っ張っているため、エレベーターが上下するときに干渉しないよう、その部分だけ切り欠き(くぼみ)を作ってあるんです。安全のために必要な構造なんですね。
「CWT注意」って?
エレベーターの塔内に「CWT注意」と書かれているのが見えるが、どういう意味?
「CWT」とは「カウンターウエイト(おもり)」のことです。つまり「カウンターウエイトに注意!」という意味。エレベーターの点検は、点検員がカゴ上に乗って昇降させながら行うので、点検員に向けて「もうすぐカゴとおもりがすれ違いますよ!」と知らせるための注意書きです。
鏡がある理由は?
エレベーターに大きな鏡が設置してあるのはなぜ?
主に車いす利用者のためです。エレベーター内で車いすを回転させるのは難しいため、鏡があれば後ろを確認してそのままバックで降りられます。バリアフリーの一環なんですね。
配線が多い理由は?
エレベーターって上下するだけの機械なのに、なぜたくさんの配線があるの?
実はエレベーターは単に動くだけじゃなく、安全装置や通信機能、快適に使うための仕組みがたくさん組み込まれています。そのため配線も複雑で多くなってしまうんです。
検査期限が短い理由は?
エレベーターの検査期限が短いのはなぜ?
建築基準法第12条で「エレベーターは年1回の検査を受けること」が定められています。人の命を運ぶ設備なので、定期的な安全確認が必須なんです。
観覧車って昇降機?
遊園地で観覧車の操作室に「昇降機等検査済証」が貼られていたけど、観覧車って昇降機なの?
観覧車も「昇降機」に分類されます。実はメリーゴーラウンドやコーヒーカップ、ジェットコースター、回転ブランコなど、遊園地にある多くの遊具が昇降機扱いなんです。ちょっと意外ですよね。
油を塗らないとどうなる?
エレベーター点検の動画で油を塗っていたが、塗らないとどうなる?
油がないと摩擦が増え、スムーズに動かなくなります。その結果、異音が出たり故障につながることも。油を差すことで動きがなめらかになり、劣化や錆も防げるんです。
階数ボタンの「R」「B」って?
エレベーター内の階数ボタンに「R」や「B」とあるけれど、どういう意味?
「R」はRoof(屋上)、「B」はBasement(地下)の略です。英語表記なのでちょっと分かりにくいですが、覚えておくと便利ですね。
法律について
エレベーターに関する法律を何か一つ教えて。
建築基準法第34条には「高さ31mをこえる建築物(政令で定めるものを除く)には非常用の昇降機を設けなければならない」と規定されています。