今回は、もともと設置されていた油圧式エレベーターをすべて撤去した空間に、新しくロープ式エレベーターを施工する工事に密着しました。
何もない状態から、私たちが日常で使うエレベーターが完成するまで。その工程を順を追ってご紹介します。
昇降路づくりとレールの設置
まずは、エレベーターが上下に動くための昇降路を整えていきます。
新しく設置するエレベーターに合わせて、カゴ用とつり合いおもり用、計4本のレールを垂直に取り付けます。
レールは、ほんのわずかなズレでも走行に影響が出てしまう重要な部材。ミリ単位で調整しながら、慎重かつ確実に固定していきます。



乗り場の敷居と出入り口の組み立て
続いて、エレベーターが停止する位置に乗り場の敷居を設置します。
水平がしっかり取れているか、カゴと接触しないかなどを確認しながら作業を進めます。


敷居の設置が終わったら、出入り口となる三方枠を組み立て、その上部に扉用のレールやドアハンガーが組み込まれたドアヘッダを取り付けます。



エレベーターの心臓部、巻上機の設置
次に登場するのが、エレベーターを動かすモーターと巻上機です。
以前の油圧式エレベーターでは、油圧ユニットや制御盤は機械室に設置されていました。
今回のロープ式エレベーターは機械室のないタイプのため、巻上機は昇降路内に設置します。
非常に重たい機器なので、傷をつけないよう細心の注意を払いながら運び入れます。



カゴの組み立てとロープ掛け
いよいよ、皆さんが実際に乗るエレベーターのカゴを組み立てていきます。
まずはカゴフレームを設置し、その後エレベーターにロープをかけていきます。




ロープ掛けが終わったら、カゴの床を取り付け、さらにカゴ扉の敷居を設置します。


つり合いおもりと乗り場扉の設置
次に、エレベーターの動きを安定させるためのつり合いおもりを取り付けます。
おもりは1枚ずつ重ねていき、カゴとつり合う重量に調整します。


その後、各階の乗り場扉を順番に設置していきます。


カゴの仕上げと配線作業
骨組みと床だけの状態だったカゴに、壁や扉を取り付けていきます。



あわせて、各スイッチ類やセンサーへ配線を行い、エレベーターの“脳”ともいえる制御盤と接続します。


調整・検査、そして完成へ
すべての機器がそろったら、段差や隙間の調整、安全装置の検査などを入念に行います。


最後に、保護フィルムを剥がし、清掃をして見た目を整えたら——

新しいロープ式エレベーターの完成です!!





