エレベーターの部品供給停止のお知らせが・・。本当に工事しないといけないか?

お役立ち情報

みなさんこんにちは。
エレベーターの設置後、約30年ほど経過すると製造メーカーより、エレベーターの部品供給停止のお知らせが届いたと、いったことはないでしょうか?
今回は、部品供給停止の対象のエレベーターについて、本当にリニューアル工事しないといけないのか?という事について、お答えさせて頂きます。

部品供給停止される理由について

まず、部品供給停止される理由についてですが、なぜだと思いますか?
それは、製造メーカーが30年以上も前の部品を作り続けるのが困難なためです。
半導体や素子などの電子機器も古くなると、部品が手に入らなかったりするため、基板などの部品を提供し続けるのが困難になるのです。

本当に部品がなくなるの?

でも何だかんだ言っても部品を持っているんじゃないの?と聞かれることもあります。
実際のところはどうなのかというと、製造メーカーによっては、部品供給停止期限が来る前に、部品が無くなったので販売が出来ませんと言われる場合もあります。
部品供給停止のお知らせを良く見て頂くと部品供給期限・(最長)といった書かれ方がしています。

リニューアル工事をしないとどうなるの?

部品供給停止のお知らせが来て、リニューアル工事をぜずに、引き伸ばしていると、故障が起こった際に、修理が出来ない可能性が高くなってきます。
建物の寿命を50年から60年程度とみても、半分の30年くらいで一度リニューアル工事を行った方が、無理に工事を引き伸ばしするよりも安心・安全に使って頂ける年数が増えるのではないかと思います。

部品があるうちに購入しておけば良いのでは?

部品がなくなるのであれば、ある内に全て購入をしておいたら良いのではないかと、ご質問を受ける事があります。
しかしエレベーターの部品点数は、かなりな数になります。
壊れそうな部分を予め購入しておいたとしても、予期しない部品が故障する場合も考えられます。
部品の数もかなりの点数がありますし、金額も安いものでは無いので費用も高額になりますし、機種によっては、リニューアル工事の金額とさほど金額が変わらない場合もあります。
電子機器の場合は、取替え目安が長いもので10年までくらいのものが多く、多額の費用をかけても不安を抱えながら延命できるのが、10年程度と決して長くありません。
費用対効果で考えても、リニューアル工事の方がおすすめとなります。

工事をしなかった場合に考えられる最悪なケース

部品供給停止期限を過ぎても、リニューアル工事をおこなわなかった場合は、故障した場合に修理が出来ないという事が考えられます。
部品が入手出来ずに修理が出来ない場合は、リニューアル工事を行うまでの間、エレベーターの使用が出来なくなってしまいます。
リニューアル工事は、注文したからすぐに工事が出来るというものではありません。
制御盤の制作や巻上機の納期といったものも含めて、4ヶ月程度制作に必要となります。また近年は30年以上経過したエレベーターが増えており、リニューアル工事の数も増えています。工事をする人の手も考えるともっと日数が必要な場合も考えられます。

まとめ

・部品を30年以上製造し続けるのは困難です。
・部品供給停止期限までのリニューアル工事をおすすめします。
・工事を引き伸ばした場合は、最悪修理出来ずにエレベーターが停止する恐れも

リニューアル工事の費用は高額な工事ですが、長期的な目線で考えると引き伸ばすことにあまりメリットはありません。

建物の寿命を50年〜60年と考えて半分の30年位で一旦リニューアル工事してしまう方が、安全・安心に使って頂ける期間が長くなります。


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