実は紀元前からあった!? エレベーターのルーツ

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エレベーターのはじまりは紀元前!?

今では当たり前のように使っているエレベーター。
その歴史をたどると、なんと紀元前までさかのぼるって知っていましたか?
今回はそんなエレベーターの歴史を、タイムスリップ気分で振り返ってみましょう!

【アニメ】エレベーターができるまでの歴史

エレベーターの起源

エレベーターのはじまりは、なんと紀元前236年の古代ローマ
科学者であり“機械の天才”と呼ばれたアルキメデスが、人力で動く巻胴式エレベーターを考案し、皇帝ネロの宮殿に3台設置したのが最初とされています。

古代ローマ

人が踏み板を踏むことでドラムを回転させて井戸水を汲み上げたり、人がロープを引っ張って荷物を持ち上げたりする仕組みだったそうです。

人力

人力から電動へ

やがて時代が進み、1835年にはイギリスの工場で蒸気機関を動力とする荷物用エレベーターが登場します。

荷物用

10年後の1845年には、を使ったエレベーターが利用されるようになります。現在の「油圧」のように、「水圧」でエレベーターを動かしていました。公共水道管の水圧を利用したもので、水圧が低いときは蒸気ポンプエンジンと圧力タンクを併用したものを実用化しました。

水圧式

ただし、この頃のエレベーターはまだ安全とは言えず、ロープが切れるとそのまま落下してしまう危険な構造でした。そのため、乗用ではなく荷物用として使用されることが一般的でした。

切れる

乗用エレベーターの大衆化

この問題を解決したのが、アメリカの発明家エリシャ・グレーブス・オーチスです。
名前を聞いてピンときた方もいることでしょう。この方こそ、オーチスエレベーターの創立者なんです。

オーチス

1852年、彼は「非常止め装置」を開発。
2年後の1854年にニューヨークのクリスタル・パレス博覧会で自らエレベーターに乗った状態でロープを切断し、「落ちない」ことを実演して見せ、世界中を驚かせました。

万博

この発明をきっかけに、人が安心して乗れるエレベーターが一気に普及。
1年前にイギリスで発明された「カゴとおもりをロープで繋ぐ駆動式」の仕組みと組み合わさり、エレベーターは現代の形へと進化していきました。

非常止め

現在のエレベーターへ

当時はまだ建物がレンガ造りだったため、高さの限界はおよそ10階ほどでした。
しかし1885年に鉄骨構造の建築が登場したことで高層化が進み、エレベーター産業も一気に成長。
1903年には「つるべ式エレベーター」が誕生し、これが近代エレベーターの完成形となりました。つるべ式エレベーターはその後も主流として現在まで使われ続けています。

つるべ

紀元前から現代の形になるまで、エレベーターの歴史をたどってきました。
今私たちが当たり前のように使っている便利さの裏には、古代から続く知恵と工夫の積み重ねがあったんですね!

 


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