みなさんはエレベーターに地震感知器がついているのをご存知でしょうか?
(※2009年9月以前の古いエレベーターにはついていない場合があります。)
地震が起こると機械室やピットにある地震感知器が揺れを感知します。
そして安全のためにエレベーターを休止するのです。
今回は地震で休止してしまったエレベーターの復旧作業に密着してみましょう👀
地震発生時のエレベーター
地震が発生すると、エレベーターは最寄り階まで自動運転をおこない、扉を開放します。
一定時間すると扉が自動的に閉まり、中からは開けることができますが外から開けることができなくなります。(※地震管制運転装置がついていない場合はその場で緊急停止します。)
もし揺れが小さい場合、エレベーターは一定時間をおいて自動復旧します。
強い揺れを感知した場合は運転を休止したまま点検員がリセットをかけるまで動かなくなります。
復旧作業
まず1階からエレベーターのカゴが何階で止まっているかを確認します。
エレベーターは使えないのでカゴがある階まで階段で上ります。
エレベーターのカゴ中に人が閉じ込められていないことを確認します。
エレベーターを点検モードに切り替え、カゴ上に乗り込みます。
塔内を昇降し、塔内の確認をしていきます。
揺れによってロープが滑車からはみ出ていないか、各機器の損傷や接触などが無いかを目視で確認します。
何か少しでも異変があればそれが大きな事故につながるかもしれません。塔内のチェックは念入りにおこないます。
扉まわりの損傷がないか確認していきます。
1階まで降り、カゴ下もケーブルの絡みや損傷が無いか確認します。
くまなく確認したところで、ようやく地震感知器とエレベーターをリセットします。リセットの仕方は機種によって違います。
最後に自動運転で最終チェックをおこないます。何度か昇降し何も問題が無ければ、これにてエレベーター地震復旧作業終了です。
以上、地震で休止したエレベーターの復旧作業に密着しました。
ただ動かすのではなく、安全に利用できるかどうかしっかり確認してから復旧させているのです。
過去にも地震に関する記事を投稿しているのでぜひチェックしてみてくださいね🙂